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説明不要のモンスター・バンド、プロディジーが5年ぶりのアルバムをリリースした。

前作はプロディジー名義でありながらキースとマキシムはレコーディングに参加していないので、“プロディジー”のアルバムとしては実質11年ぶりの作品といえる。

現在ペンデュラムやケミスツ、ジャスティスなどダンス系ロック・アクトの盛り上がりが最高潮に達している今リリースされた本作は、彼らがけして過去の人ではないことを証明してくれる。フーファイターズのデイヴ・グロールがドラムで参加していることにも注目です。

『LOUD』171号【02/25(水)発売】に特集記事掲載!

 プロディジー・オフィシャル・インタビュー(リアム・ハウレット&キース・フリント)
2008/12/18 Interview by Yuzuru Sato, translation by Mariko Shimbori

- オリジナル・アルバムにおいて三人揃っての作業は実に11年ぶりと言うことになります。今作で改めてThe Prodigyのケミストリーを体感したとしたら、あなたたちはそれをどのように表現しますか?

リアム・ハウレット(以下L):
俺たちは、このアルバムをレコーディングするときにバンド・アルバムにしようと決めた。最初から最後までライヴで演奏できるアルバムを作ろうということになった。俺たち全員が影響を及ぼしている作品にしようとした。

キース・フリント(以下K):
それと、『Invaders Must Die』は、前作の後『Their Law』をリリースしてツアーもやったけど、俺たちが11年間一緒にレコーディングしていないことをみんなが気にしているように感じた。それで、今こうしてそれがどういうことだったのか、それでも大丈夫なんだという説明をしているけど、「よし、そういったことは吹っ飛ばして、完全なバンド・アルバムを作ってやろうじゃないか」と話し合った。そういったことに片を付けて、バンド・アルバムを作ろうってね。

L:『Invaders Must Die』というアルバム・タイトルは、俺たちからみんなへの声明のようなものだ。評論家やプレスといったことではなくて、防衛を意味している。俺にとってのこのタイトルは、自分にとって大切なことを防御するという意味だ。バンドの一員でいることはギャングの一員でいることのように感じることもあって、他人はみんな敵となる。そういった考えから来ているタイトルで、メンバーそれぞれにとって違った意味を持っていると思う。レコーディングを開始して、意味のあるものとなったんだ。

- 本作『Invaders Must Die』はライヴ感に溢れたサウンドに焦点を絞りつつ、これまでのバンドの魅力を凝縮したような作品ですが、このアルバム・タイトルが初めにあってそれに合わせて作られたアルバムということで、このタイトルがテーマの作品ということですよね? どうしてこのテーマを取り上げたのですか?
L:キースがさっきも言ったと思うけど、『Invaders Must Die』はある意味テーマではあって、お前がさっき説明したよな?

K:ああ、さっきも説明したとおりなんだけど、“Invaders” というのは、このギャングに潜入してこようとしている人たちのことだ。

L:または君であってもいいし、誰でもいい。誰のどんな個人的な経験でもいいんだ。ただ極端な見方をしているんだ。キースが言ったように、防衛ということだ。自分にとってすごく大切なことがあって、それが誰かに侵されようとしているんだ。
アーティスト写真

- なぜこのテーマを取り上げたのですか?

K:前作は、バンドが最高と言える状態にはなかった。俺たちもそれは分かっていた。それをどうして更正したらいいかも分かっていた。だから、俺たちは心配していなかった。でも、他の人たちはこのギャップ…

L:割れ目。

K:割れ目、つまり弱点があるのを見て、俺たちは強力なギャングではあるけれども、彼らは上手くその弱点につけ込もうとしてきた。友達、ジャーナリストだけでなく…

L:ジャーナリストではなく、主に自分たちの陣営にいた人たち数人だ。バンドがしばらくの間あまり活動していなかったから、少し考えすぎてたのかもしれない。2004年にバンドがほとんど解散してしまいそうな状態までいって、それを乗り超えて作られた。俺たちはもちろん友達で、シングル曲を集めたアルバムのツアーをした5年前に関係を修復したんだ。

K:ソロの作品を作ろうとしていたが、それは違っていた。リアムが「Spitfire」を作って持ってきたときに、このバンドの音楽ほど俺にとって意義のあるものはないこと、俺の心がこのバンド以外のどこにも所属していないことを確信した。ラッキーなことにも、プロディジーとの関係は続いていてまだメンバーでいたし、何よりも俺たちの強い友情があって、プロディジーのパワーと強さを再建することが出来たんだ。

L:それでこのタイトルとなったんだ。俺たちにとってとても意味のあるもので、当時のことがきっかけとなって付けられているんだ。

K:俺たちは互いに正直であって、ちゃんとした理由がなければこうやって活動はしていない。自分に合ってないものであれば、辞めるだろう。時代遅れのもの、自分たちに関係ないものであれば、3人とも辞めると思う。

- 今作ではオールドスクールなレイヴ・シンセや8ビットのシンセ・サウンドが耳を惹きます。機材面、制作面での変化はありましたか?

L:俺がスタジオで曲を書き上げてるときにキースが指摘してくれたんだけど、何曲かは昔と同じ方法で書いていたようなんだ。「Take Me To The Hospital」や、特に「Warrior’s Dance」なんかは92、3年あたりの作曲方法と同じ方法で書いていた。とは言っても、埃をかぶっていた昔のレイヴ・キーボードを取り出して使ったってわけじゃなくて、そういったキーボードは最初からスタジオにセッティングされていた。「Warrior’s Dance」が転機となった曲だったと思う。

レコーディングを開始して4ヶ月経った頃に違った方向性をいろいろと試していて、ちょうどその頃にイギリスでは大きなフェスティヴァルの『Gatecrasher』でのギグがあって、キースが、「アルバムのことは忘れよう。これこそライヴに最適な曲だ。ギグ用の曲が必要だ。これぞその楽曲だよ」と言ったんだ。アシッドハウス誕生20周年記念とか何とかで、それをインスピレーションにしてそのギグ用に「Warrior’s Dance」を書いた。この曲は「アルバムの曲を書かなくちゃ」といったことは考えてなくて自分の頭が別のところにあったから、あっという間に書けてしまった。この曲のおかげで、サウンド面ではないけれど、作曲方法に関してのきっかけを得たと思う。その後に書いた曲は、すごく楽に書けた。

- 今のUKの社会的状況とバンドの楽曲は関係していると言えますか?
アーティスト写真 L:そういったことはこのアルバムでは重要ではなかった。そういったことを反映しているアルバムを作ることには興味はなかった。パーティー・アルバムとしていい作品を作りたかったんだ。

K:俺たちの音楽は、現実逃避なんだ。プロディジーのショウも現実逃避だ。世の中が辛い状況になっていれば、俺たちのショウに足を運んでくれ。俺たちがそれを変えてやるよ。ハッピーな時を過ごして互いに抱擁し合うってもんじゃなくて、ちょっと羽目を外せるような時間だ。世知辛い世の中であれば、このバンドは必ず生き残っていける。俺たちはそういう時期にこそ生き残れるバンドで、最高な状態となる。そういった状況だと俺たちは逆に強くなっていって、バンドが最高の状態になるんだ。


ダウンロード

 


ザ・プロディジー


インヴェイダーズ・マスト・ダイ



リリース日:2009/02/23
収録曲数:11曲
セット枚数:1枚
アルバム

発売元:ビクターエンタテインメント
一括ダウンロード価格: 1500円(税込)

 楽曲名 試聴税込価格購入贈る時間
1 インヴェイダーズ・マスト・ダイ 試聴聴く 150円 4:54
2 オーメン 試聴聴く 150円 3:36
3 サンダー 試聴聴く 150円 4:08
4 カラーズ 試聴聴く 150円 3:28
5 テイク・ミー・トゥー・ザ・ホスピタル 試聴聴く 150円 3:39
6 ウォリアーズ・ダンス 試聴聴く 150円 5:13
7 ラン・ウィズ・ザ・ウルフス 試聴聴く 150円 4:25
8 オーメン・リプリーズ 試聴聴く 150円 2:14
9 ワールズ・オン・ファイアー 試聴聴く 150円 4:50
10 ピラニア 試聴聴く 150円 4:05
11 スタンド・アップ 試聴聴く 150円 5:24


インフォメーション
■オフィシャル・サイト(レーベル) : http://www.jvcmusic.co.jp/theprodigy/
■オフィシャル・サイト(アーティスト) : http://www.theprodigy.com/

 The Prodigyチルドレンといわれるアーティストの作品
Pendulum「The Other Side」
Pendulum
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02年に結成されUKドラムンベース界を席巻。08年来日して人気が爆発した。
The Qemists『Join The Q』
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Pendulumと並び評されるロック×ドラムンベースの中心バンド。
Hadouken!『Music For An Accelerated Culture』
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フェスでお馴染み。The Prodigyとも交流があるようです。
Justice『A Cross The Universe』
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世界のフロアの主流となっているフレンチ・エレクトロの代表選手!
Does It Offend You, Yeah?『Dawn Of The Dead』
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The Prodigyの今回のニュー・アルバムにも参加しています!


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