言わずと知れた、テクノ・ポップの神=YMOことイエロー・マジック・オーケストラ。78年、コンピュータ時代の幕開けを告げるかのように登場したYMOの当初の目的は、ハワイのエキゾチック・ミュージシャン、マーティン・デニーの名曲「ファイアー・クラッカー」をシンセサイザーでカヴァーすることであった。
インベーダー・ゲーム/ディスコ/東洋人としてのアイデンティティ/シニカルなユーモア・センスとギャグ/赤い人民服にもみあげを切り落としたテクノ・カット――そういったサウンド・コンセプトや鮮烈なYMOのヴィジュアルは、日本のミュージック/デザイン/ファッションを変え、彼らの言動までもが青少年たちを完全に洗脳していったのである。シーケンサー、デジタル・レコーダー、サンプラーといった、あらゆる最先端のテクノロジーをいち早く導入し、初期の明快なエキゾチック/フュージョン/ディスコ〜中期のダークでマニアックなニューウェイヴ〜後期のオヤジ・ポップスへとスタイルを変貌させ、常に日本の音楽シーンをリードしてきた。が、83年に突然の解散ならぬ“散開”。そして、93年に奇跡の一時的な再生をはかる。――その後の3人の活躍ぶりは皆さんがご存知のとおりです。
当然のごとく、海外への影響も絶大であり、「ファイアー・クラッカー」は来日するシカゴ・ハウス/デトロイト・テクノのDJたちが、こぞってプレイする不滅の名曲である。ハワイ→東京→シカゴ→ファンキー!