コンポーザー・TAMAYOの名を一躍世に知らしめた「Ray」シリーズの名曲の数々が披露されたのも往年のファンには嬉しい限り。疾走感あふれるビートに絡むCyuaのウィスパー・ヴォーカルが気持ちいいことこの上ない「.BLUE -地球に棲む日-」、フラメンコ・ギターの魅力を前面に押し出し、情熱的かつ悲哀感も漂わせていた「司教は言った「それは奇跡じゃない」」、そしてまさかのボッサ・テイストでのお披露目となった「Penetration」。中でも、オリジナルとは全く異なる味わいとなった「Penetration」は衝撃そのもの! 過去を懐かしむだけでは決して終わらせない意欲的なアレンジでオーディエンスの度肝を抜いた。
TVアニメ「ナイトウィザード The ANIMATION」のエンディングテーマ「Erinyes」では、情感たっぷりなCyuaのヴォーカルと力強くも大らかな楽曲世界に、場内もどこか厳かな雰囲気に。そんな状態を維持しながらアンコール前のラストを飾ったのは、やはりというべきか「AGATA」。ミニアルバムを締めくくるナンバーとしてもお馴染みのこの曲は、和のテイストを漂わせた壮大な曲調がとにかく圧巻。ステージにも客席にも、より一層の緊張感が張り詰めていった…。
アンコールでは再び「Ray」シリーズから2曲を披露。1曲はZUNTATA時代のライヴでもすっかりお馴染みの「CERAMIC HEART」。レゲエさながらのノリと、手拍子を煽りながら歌うCyuaの開放感溢れるパフォーマンスでステージは一気に明るいムードに。そして気になるラスト・チューンにはなんと「Q.E.P.D.」を披露! 「レイストーム」「レイフォース」のエンディング曲が立て続けに繰り出されるというサプライズに沸くオーディエンス。その軽快なアレンジと優しく包み込むようなメロディーによって、会場全体が最高にハッピーな空気感で満たされたところでライヴはその幕を閉じた。
ZUNTATA時代の曲も惜しみなく披露したTAMAYO
ZUNTATA時代から“ゲームミュージック”という枠組を大きく超えた音楽性で人気を博していたTAMAYOと、その音楽性をさらに輝かせ、彩り、吸収し、自身の表現へと昇華することの出来るヴォーカリスト・Cyua。そんな2人からなるBETTA FLASHというユニットの底知れぬ実力を存分に堪能させてくれたこの日のステージ。今秋には待望のフルアルバムの発売も決定している彼女たちからますます目が離せない!(text by center)